第四章 日本のカラーコンタクトレンズ市場

moody カラーコンタクト

カラーコンタクト市場に関する公式なデータ文書は存在せず、ドン・キホーテの仕入れ先から有料提供されるPOSデータや、楽天などのWeb通販モールが顧客向けに開示するデータをもとに総合的に判断されています。矢野経済研究所や富士経済などが発行する「眼鏡白書」に若干の言及がある場合もあります。

概略は以下のとおりです。

A. 市場規模:約700億円超

主な販売チャネルは、Web通信販売とドン・キホーテ(DONKI)です。

Web通信販売(楽天・Qoo10などのモール型プラットフォーム、および自社ドメインサイト):約400億円超

ドン・キホーテ(店頭):約300億

※ドン・キホーテのオンラインストア分をWeb通販に含めるかどうかで市場区分が変わりうる点に留意が必要です。

なお、2025年からの10年間で年間平均成長率(CAGR)10%を見込むという市場調査会社の分析もあります。

B. 主流製品:デイリー(1日使い捨て)

デイリーが約60%、マンスリー(継続装用型=毎日ケアして1か月使用)が約30%、2ウィークは限定的に存在。すべてソフトコンタクトレンズです。

C. ブランド

Candy Magicシリーズ

Revia

Angel Colorシリーズ

Chu’s Me、Franme

Topards、Feriamo、Shapn、Ever Color、Larme

近年は中国発ブランドや韓国ブランドも進出しており、日本国内ブランドと合わせて三極構造の様相を呈しています。

D. デザイントレンド

定番はナチュラル系で、「うるうる・とろみ感」のある軽い発色、軸固定(非回転)タイプが人気です。

イメージモデル(タレント・インフルエンサー)との親和性は非常に重要な要素であり、最近ではVTuberやバーチャルモデルを起用する事例も増えています。また、トレンドは「ナチュラル」から「透明感・抜け感」へとシフトしており、くすみカラーやミルク系のデザインが支持されています。

E. 参考:一般眼科市場について

眼科クリニック併設の眼鏡店(例:アイシティ)や眼鏡小売店(例:メガネ一番)、およびそれらが運営するWeb通信販売があります。

年間市場規模:約4,000億円(ケア用品除く)

デイリーが約70%を占め、残りはほぼ2ウィーク(継続装用型=毎日ケアして2週間使用)

カラーコンタクトでシェアを持つマンスリーは、一般眼科市場では限定的にしか存在しません。

カラーコンタクトにはない酸素透過性ハードコンタクトレンズも取り扱われています。

通常の視力矯正用レンズ(ノンカラー)に加え、1-Day Acuvue Defineなどのカラー製品も処方・販売されています。

F. メーカーシェア

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が市場をリードし、次いでアルコンジャパン、クーパービジョン、ボシュロムジャパン——すなわち欧米多国籍企業による寡占状態——に続き、メニコン、シードなどの日本企業が続いています。